とってもかわいい子供が反抗期!?
何をしてもイヤと言ったり、それは違う!と言ったり・・・
反抗期とはいったいどのようなものなのでしょうか。
反抗期がある年齢は何歳くらいなのでしょうか。
年齢や時期を前知識として持っていることで、うちの子おかしいのでは?と思わず、適切な対応をすることが出来ます。
ほとんどの子供に訪れる反抗期。悩む前に反抗期について事前学習しておきましょう。
反抗期とは
子供が人の指示や意見に対して、反抗することが増える時期のことを言います。
親は一番身近な存在で、自分の意見を言いやすいためより反抗期を強く感じてしまうことがあります。
反抗する子供に対して、こんな子に育てた覚えはないのに・・・と悩む親もたくさんいます。
初めて起こる反抗期は何歳?
出産からあっという間の1年が過ぎ、行動範囲も広がり成長を実感してきた頃に早速、反抗期がやってきます。
初めての反抗期は2~3歳頃の、いわゆる「イヤイヤ期」です。
生まれて2年でもうイヤイヤと自分の意思を表現できることはとてもすばらしいことですね。
成長を感じますが、お母さんにとっては大人の事情を理解してもらうことが難しい時期なので厄介です。
反抗期は3回やってくる!年齢や特徴は?
子供の反抗期は、成長過程で3回訪れるといわれています。
先ほど説明した初めての反抗期が2~3歳のいやいや期です。
1回目の反抗期年齢
2~3歳の頃(第一次反抗期)いやいや期
子供の初めて訪れる反抗期は、いわゆる「イヤイヤ期」といわれるものです。
何をしてもイヤイヤ!と言うのでお母さんも困ってしまいます。
<いやいや期の特徴>
・ご飯を食べるとき、昨日まで食べていたものをイヤイヤ!と食べない
・お洋服を着るのがイヤイヤ!
・おむつを替えるのはイヤイヤ!
・もっとおもちゃで遊びたい!イヤイヤ!!
・ママじゃないとイヤイヤ!
この頃は自我が芽生え始める時期です。
自己主張が強く現れてくるため出来ないこともやりたい!とお母さんを困らせることも多々ありますが、
小さくて単純な時期なのでおもちゃなどで気ををラスことが出来ます。
2回目の反抗期年齢
小学生低学年頃(中間反抗期)
本当はまだまだ甘えたい時期ですが、少しずつ大人へと成長しているときです。
勉強が始まったり、友達との集団生活の中で、自分の意見をしっかりもてるようになります。
学生の低学年時期は、自分の考えで行動したい気持ちが強くなっている時期です。
1回目の反抗期や、3回目の反抗期ほどはっきりとした反抗期ではないので、訪れない子もいます。
自分の意見をはっきり持ち、主張が強い子ほど反抗期が訪れた変化に気がつきやすいです。
<小学生低学年の反抗期の特徴>
・勉強をしなさい!といわれると遊び続ける
・家では甘えん坊なのに、友達の前ではツンツンする
・親が話していることを聞こうとしない
・怒られると「だって!!・・・・!」と意見を言ったり、言い訳をする
3回目の反抗期年齢
思春期頃(第二次反抗期)
思春期は、子供が大人へ変わるとても大切な時期です。
生殖能力が発達する時期で、ホルモンの関係でいらいらしたり、身体への変化の不安など精神的にも不安定な時期です。
<思春期の反抗期の特徴>
・男の子は12~14歳くらい、女の子は10~14歳くらいに訪れる
・身体の変化の悩みを打ち明けられず、引きこもる
・秘密をもち、精神的に親から離れようとする
・うるさい!関係ない!と親を突き放す言い方をする
・親との生活から、友達・恋人中心の生活に変わる
反抗期でも弱者には優しい
親には「うるさい!」や「嫌い!」と口が悪く反抗をする子供ですが、おばあちゃんやおじいちゃんに注意されると素直に聞く傾向があります。
子供でも反抗して良い人といけない人を判断しているのです。
なぜお母さんのいうことは聞いてくれないの!?思うかもしれませんが、反抗期でもしっかり優しい子供だと感じると成長の過程で仕方のないことだと思えるでしょう。
年齢別反抗期の対処方法
2~3歳(いやいや期)
子供は「いやいや!」としか言ってくれないため、親もつい頭ごなしに叱ってしまうことがあります。
しかし頭ごなしに叱っていては子供はなぜ怒られるのか分からず、また泣き出してしまうだけです。火に油を注ぐ形になり、さらにエスカレートしてしまいます。
いやいや期の子供が泣くときは、落ち着かせる対応を取りましょう。
子供が泣いている理由を理解し、優しく選択肢を与えてあげましょう。
2歳の子はほとんどの子がちゃんと親の言っていることを理解しています。
どうせ言ってもわからないと思わず、ちゃんと話しをしてあげましょう。お母さんが気持ちを理解してくれようとしたことで、子供は落ち着きます。
ダメなことをした場合は、「こういう理由があるからやってはいけないことなんだよ。」と優しく諭してあげましょう。
今は分からずに泣いているだけですが、学習能力が高いこの時期はやってはいけないことと理解し、回数も減ってくるでしょう。
7~8歳(小学生低学年期)
この時期に、特に問題になりお母さんを困らせることは「宿題をしない」ということではないでしょうか。
「いつも言っているでしょう!宿題をしなさい!なんど言ったらわかるの!!」と、叱り押さえつけてはいけません。
押さえつけられると窮屈に感じて、さらに反抗したい気持ちになります。
宿題をしない場合は、「今はしたくないんだね。では、何時から始める?」と自分で考える機会を与えてみましょう。
ご飯を食べたあと。お風呂のあと。自分で出した条件なので、約束は守る必要があります。
自主性を尊重すると、簡単に重い腰が上がります。
これができたら○○をあげるという「ご褒美方式」はやめましょう。
ご褒美がないとなにもできない子になってしまいます。
自分で考えて行動することができたら、たくさん褒めるというご褒美をあげましょう。
10~14歳(思春期)
思春期の反抗期はとても難しく、頭を悩ませる親が多いのが現実です。
子供が反抗期に入ったと感じたら、次の方法で対処しましょう。
とにかく静かに温かく見守ることが大切です。
この時期は親から独立するための大切な時期です。
「反抗してやろう」「親に迷惑をかけてやろう」と思ってしている行動ではありません。
成長する過程で、大人の世界への不満や大人に成長するための試練を感じている年齢です。
小さな頃は今日はお友達と何をしたよ!と話してくれていた我が子です。
急に秘密を持つようになると、「今日は何があったの?」「学校でどんな人と話したの?」と気になることがたくさんありますがあまり干渉しないようにしましょう。
過剰に干渉すると、余計に距離を置かれます。
子供の行動を温かく見守るようにしましょう。
しかし、干渉せず見守りながら何か問題があればすぐに手助けしてあげられるように子供の変化には敏感でいましょう。
悩みを抱えているまま手助けすることが出来なければ、将来の大きな傷になってしまう場合があります。
周りの友達も反抗期です。
いつでも帰ってくる場所があるように、返事はなくても「おかえり」と温かく迎えてあげましょう。
反抗期に親がすべき大切なこと3つ
それぞれの反抗期の時期によって、親は対応を少しずつ変えなければなりません。
その中でも、必ず親がしてあげなければならない大切なことがあります。
一歩引いて子供の意見を聞く
反抗は、ひとりの人間として認められたいときに起こります。
・手伝ってもらわなくても、ひとりでしたい!できる!!
・決められたことはしたくない!自分で決める!
・自分ももう大人になる!ひとりの時間が欲しい!
と、反抗期は大人へと成長するうえでとても大切な意思表示です。
自我ができ、自分の考えをもっています。
少し伝えるのが下手なだけです。
そのため、反抗といった形で親が困ってしまう対応をとってしまいます。
手とり足取り何でもしてあげていた小さな我が子が急に成長し、反抗すると変化に戸惑うのもわかります。
それでも、親はじっと我慢し、子供の一歩後ろから見守ってあげましょう。
そして、子供のやりたいことや意見を聞いてあげましょう。そうすると自分の言葉で話してくれるはずです。
話したくないときは無理に聞き出すことはありません。
いつか自分から話してくれるはずです。
できたことを褒める
反抗しながらでも、上手く出来た時はいっぱい褒めてあげましょう。あまり大げさに褒めると照れくさくなって「やめて」と冷たい態度をとられるかもしれません。
自然に、よく頑張ったね。上手に出来たね。と褒めましょう。
とっても素直な小さな子だとニコニコ笑い、また頑張ろう!と次も努力することが出来る子になるでしょう。
褒められると成績が上がるという調査結果もあります。
できないことを叱るよりも、出来ることを褒めて伸ばしてあげればできないことにも挑戦することができます。
褒めると雰囲気も明るくなるのがわかりますよね。
ポジティブな考え方で子供と接していると、子供もなんでもポジティブに考えられるようになってきます。
安心する場所を作る
反抗されると「もうお母さんは知りません!」とつい突き放したくなります。
突き放してしまうと、子供は孤独感から殻に閉じこもってしまう場合があります。
距離を置くことは大切です。
しかしどんなに反抗的な態度をとっても、毅然とした態度で見守りましょう。
そして、上手くいかなかったときや不安になったときにすぐに手助けしてあげられるようスタンバイしておきましょう。
反抗しても、自分には帰ってくる場所がある、安心する場所があるという安心感は、これからの成長にも大きな支えとなります。
反抗してもお母さんはいつでも自分のことを想っていてくれるという安心感を与えてあげましょう。
子供は、親と信頼関係を築きながら成長し、自立します。
しっかりとした信頼関係を築けていれば、これから先もまっすぐ道を外すことなく素直な子に成長してくれるでしょう。
お母さんがストレスをためないで
なによりも大切なことが、お母さんがストレスを溜めないことです。
反抗期は大人になるための通過点です。大人になるためにたくさんの準備をしている子供たちはさまざまな壁にぶつかってしまいます。
その際に一番身近にいる親に対して反抗してしまうという形をとります。
決してお母さんのことが嫌いになったわけではありません。
子供はみんなお母さんのことが大好きです。
成長している証拠ということで、寛大に見守りましょう。
きっと反抗期の子供を寛大な心で落ち着いて見守ることで、子供から得られるものがあります。
子育ては常に勉強です。
一緒に人生の勉強をしているつもりでお母さんも子供と接してみましょう。
まとめ
子供が反抗するのは必ず理由があります。
子供が怒っていると、お母さんもつい一緒になってイライラしがちですが、まずお母さんが落ち着いて深呼吸しましょう。
一緒になって怒っていては、子供の気分も晴れずエスカレートする一方です。
子供が反抗するときは何か伝えたいときです。
犯行の裏にあるものを読み取りましょう。
そうして見守りましょう。
反抗しても、帰ってくる場所はお母さんのところでいいんだよということを教えてあげ、信頼関係を築くことで次第に納まります。お母さんに甘えながら反抗しながら、子供は大きく成長していきます。成長の過程だと考えるととてもかわいいですね。
どんなことがあってもお母さんは子供の味方でいてください。
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